プロフィール
長岡 秀貴
長岡 秀貴
NPO法人 侍学園 スクオーラ・今人 理事長。
侍学園(通称サムガク)とは、長野県上田市にある若者の自立を支援している日本一小さな学校。
若年者の自立と就労を支援する民間の教育施設として、生活改善やコミュニケーション能力の醸成等を通して、社会での生き辛さに悩む若者が自分らしく充実した人生を送れるように後押ししている。
http://www.samugaku.com/
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経営者の憂鬱

2017年05月26日

 長岡 秀貴 at 12:32 | Comments(0)

人間は未完成です。
人間には限界があります。
人間には理解できないことがあります。

しかし
人間は
未完成で
限界があって
理解できないことがあることを

理解することはできます


不肖長岡です。


★★★


理解できないことが
目の前に起こりすぎて
それを
理解しようとしない自分との葛藤が続いています。

理由を考えたらきりがない。

そう。

沖縄に学校を作ったことも
沖縄にきていることさえも

理由を問われても
正直

「なんとなく」ってのが本音です。

言葉にして説明するのは簡単なんですが
その説明も
正確にいうと「後付け」感満載でして。


「なんとなく」とは
いい加減な表現ではなくて

「直感」とか「シンパシー」とか
そういう部類なんですかね。

そんなもんを
理路整然と説明し始めたら
未熟な人間社会の中ではどう考えても

「際物」でしかない。

だから
敢えて説明のいらないことって
大切なんじゃないかって思うのです。

もうこの時点で
かなり際物感100点パパですからね。



★★


あれからですね。
本当にお便り的メールが増えました。

すみません。

ちゃんと読んでますから。
皆さんに返信は出来ませんけど
ちゃんと想いは受け取ってますから
ご容赦下さい。


今回の相談は「経営者の憂鬱」です。


はじめまして長岡さん。
TEDから流れてブログを拝見しました。
(中略)
私は○○県○○市で飲食店を経営しているものです。
自分の故郷を元気にしたい思いで一念発起し故郷にUターンしました。
夢を語ってお金を集め念願の店舗も手に入れて
大繁盛とは言いませんが地元ではそれなりに知名度がある店になったと思っています。
起業から5年なるんですがスタッフが長続きしません。
そのスタッフの事を考えて色々と注意するんですが
翌日体調不良を訴え休みそのままフェードアウト。親が電話してきて
「辞めさせていただきます。給与は日割りで振り込んでください」などと言われる始末。
更にはそのスタッフかどうかはわかりませんが
うちの店の悪口が飛び交っていて狭い町なんでそれが私の耳にも届くようになりました。
そんなようなことが何件か続き本当に参っています。
私はスタッフみんなで仕事をして
お客さんに喜んでいただけた時の感動だけが仕事のモチベーションでした。
それなりの賃金も払っていたつもりです。
色んな相談にも乗ってきたつもりです。
でも経営者は結局裏切られるんだということを本当に思い知らされています。
こんなことなら一人でやっていればよかったとさえ思います。
自暴自棄に陥っているときにたまたま長岡さんのTEDを拝見しました。
長岡さんは経営者の悩みを抱えているんですか?
スタッフの裏切りを経験されていますか?
そうだとしたらどう克服されているんですか?
失礼な相談だったら最初から謝罪しておきます。正直苦しくて仕方がありません。


ナ>いや。この手の相談にお応えできるような人間ではないんです。
  ありますよ。悩みなんて
  
  Amazonの倉庫バリにあります。

  ちょうどそんな話を昨夜したんで
  相談にお応えするっていうよりは
  某の経営者の憂鬱について
  お話ししてみます。


沖縄は那覇。

某が大好きな「栄町」っていう
デープな飲食店街がありまして。

今回
長野から沖縄に来てくれた
サムガクの池村理事と二人。

深夜の栄町に繰り出したわけです。


大所帯の呑み会を
早めに切り上げた
帰りのタクシーの中で

「サシで沖縄で酒を飲むことなんて
 もう一生ないんだろうな」


なんて呟かれたもんだから

ちょっとだけ行きますか?

そんな流れでした。

某お気に入りの
串焼き店「あだん」のカウンターで

しっぽり
いろんな話をしました。

池村さんは
某の大先輩であり
兄貴的存在であり
尊敬する経営者でもあります。

年下の某に対しても
いつも対等で
いつも気にかけてくれる本当に優しい方です。

今回の来沖も
某たちがやっている
沖縄でのチャリティーライブに
わざわざ参加するためだけに来てくれました。


「だって楽しいじゃん。ナガオカ君たちといると」

さらっと
こういうことをお話になる方です。

某はこういう大人になりたい。

いつもそう思わせてもらいます。

話は「経営」の話に。

当然ながら
経営者は常に「孤独」です。

自ら仕事を作り
雇用を保証し
経営責任がありながらも
誰も助けてはくれない「立場」だったりします。

仕事という面では
従業員は
経営者のビジョンを理解し
与えられた仕事をこなすことで
間違いなく「助けて」くれるのかもしれませんが

「経営者」という立場を助けてくれることはありません。

だから故に
経営者は
経営者としか相談できない。

まあ仕方がないことなんですけどね。


某はどう考えても「経営者」向きではありません。

算数苦手だし。
理系の頭は皆無です。


それでも
これだけ従業員が増えると

苦手とか
出来ないとか
それは自分のやるべきことじゃないとか

そんなゴタクを並べてる暇なんてないわけです。

従業員本人
そして
その家族。

全ての人生を背負う覚悟がないと
雇用なんて出来ない。


個人だけで仕事している場合は
その呪縛からは解放されますけどね。

某は一人で仕事することに
何の魅力も感じないんでそれもしません。

余計にややこしい。

でも
従業員も人間ですから。
スーパーマンなわけじゃないんで

苦手だとか
出来ないとか
仕方がないとか
それぐらいでいいじゃないですか
とか

言葉は悪いですが
好き勝手いうわけですよ。

それに対して
経営者は

「何言ってんだよ。それが仕事だろ?」

ってすこぶるシンプルな叱咤をするわけですけど
それが簡単に伝わるわけでもない。

ブラックな企業だと

従業員を罵倒したり
とんでもないノルマを課したり
精神的に追い詰めていく方法で
仕事を遂行させたりするんでしょうね。

そんでもって
従業員の不満は更に満水状態になり

経営者の陰口を叩き始め
会社の悪口をホイホイ吹聴し
そんでもって

はい。辞めます。」がゴール。

ブラックじゃなくても
こういうことはザラにありますよね。

それで転職する側はいいんでしょうけど
経営者はとんでもないダメージを負うわけです。

「出来る仕事はなんでもします!」
なんて
ニコニコしていた
採用のあの日を思い出したりするんです。

仕事があるって。
凄い幸せなことだと思うんですけどね。
更に
ちゃんと従業員を想ってもらえるなんて
最高だと思うんですけどね。

でも忘れちゃいます。そんなことは。
変わっていくんです。人の心は。

いい意味でも
悪い意味でもです。


簡単に表現すると

「あーあ。また裏切られた。」
てな感情ですかね。


でも
それも経営者たる宿命…。
それが嫌だったら
そもそも起業なんかしなければいいわけですから。

それをデメリットとするならば
間違いなく
対極のメリットがなくては辻褄が合わない。

経営者のメリットは

①自分のやりたいこと 理想を実現できる。
②指示されるのではなく 自らの選択で仕事が出来る。
③自分の人生を 自分の責任において 自由に選択できる。
④それなりの収入が見込める

なんですかね。
それぐらいしか思い浮かびませんが。

これが社会では何故か「批判」の対象になってます(笑)

社長は金持ってるからとか
あんな車のっちゃってさ
そんな金あるなら給料あげろ!

なんてね。

某には
そのメリットが掌にないのかもしれません。
特に④は…。恥ずかしい限りです。


そこにそもそも大きな価値を見いだせていない
ってのがしっくりくるかもです。

単純に
自分に関わる人が

「幸せになっていく」
「幸せそうにしている」


そういう場面に遭遇したいというか
特等席で見ていたいだけなのかもしれません。

某の給与補償よりも
スタッフたちへの給与補償を数年スパンで
考える方が
優先順位が上っていうんですかね。

安い人間ですから
ハイソな生活に羨望がないっていうんですかね。

だから
自分の責任は自分で果たす必要があるだけで
それを従業員に委ねることはしない。

いや。出来ないんでしょうね。


だから甘い。
経営者として
主宰者として圧倒的に甘いわけです。

従業員を怒ることもしないし
指摘や監視や査定もしません。

自分が信じた人間だからこそ
雇用したわけで
そもそも自分の責任ですからね。

だったら
とことん信用するしかない。

けど。

それって猛烈に難しいし苦しいよね。



ナ>って話をしたって話です。



某は
経営者の知人は必然的に多いわけです。

うちのスタッフたちはみな
本当によく働いてくれています。
本当に頑張ってる。

某に出来ないことが出来て
某の何倍も優しい。

そんなスタッフたちを
心から尊敬していることも
うわべ話ではなく真実だったりするので

面と向かっては絶対に言いませんが
外では
スタッフの事を褒めまくるわけです。

それが
すごく嬉しかったりして。

「ナガオカ君。よくやってるね。そんなんで」

よく笑われます。

やっぱ経営者としては
「普通」じゃないみたいです。

でもこれしかできないから
不満があるわけじゃないし
嫌気がさすこともないからいいんですけどね。


でも
ふと気づくことがあるんですね。

その逆が起こってるのではないか。と。


尊敬されるような人間じゃないから
仕方がないんですけど

立場的には
かなり「雑」に扱われている経営者なんだと。

某がしていないこと
そして出来ないことをやっている
経営者仲間は
従業員にちゃんと尊敬されている。

立場に見合ったことを
してもらっているっていうんですかね。

敢えて説明しませんけど。

「お前それやってほしいんかい!」
って思われたら悲しいですから。

断っておきますが
これはうちのスタッフへの不満や愚痴ではありません。

自戒の念の表出だとお考え頂きたい。

今更
かまってちゃん思想なんてありませんし
自己擁護なんてする意味が微塵もない人間ですから。

経営者の憂鬱は
ひとつの仕事かもしれませんね。

でも大丈夫です。

貴方は自分で自分の道を切り開いてきた。
振り返れば
ちゃんとそこには道がある。

そんで
その先もちゃんと続いていく。

なかったら
それを作る力が貴方にはある
んですからね。

そして貴方の憂鬱は
人間の人生を背負う覚悟を持った人とではないと
決して共感されることはありません。

それが
貴方の選んだ生き方なんだと思います。

いつでも
共感させていただきますよ。

是非うちの店に呑みに来てください。

カウンターでお待ちしています。




★★

明日。
5回目となるチャリティーライブを
沖縄でやります。

これなんかも

「なんで?」と思われるかもしれませんが

説明のしようがない。

ただ。過去4回で生まれた人のつながりと
ご参加頂いた皆様の「想い」で

サムガク沖縄は生まれ
そして
サムガクに関わっている子どもたちに
笑顔が生まれたことは
確かかもしれません。


明日お会いできる方々。よろしくお願いします。

すみません。
チケットはソールドアウト。
満員御礼です。


★★御礼★★

もう。本当に感謝しかありません。

サムガク寮新設に向けて
沢山の方々のご寄付が寄せられています。

基本
「寄付の向こう側には涙が存在する」
といわれています。

苦しみや悲しみから流れる涙を拭うために
人々は寄付という行動に駆り立てられるのだと。

しかしです。
今回の我々のプロジェクトには「涙」はありません。

だから
寄付はなかなか集まらないのではないか…。
正直そう思っていました。

でも
サムガクを応援下さるみなさまは
そんな定石もぶち壊してくださる。

今回の寄付プロジェクトは
日本の寄付文化を根底から覆す

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★★★



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